盗聴防止ＩＰ電話機の開発

デュアル暗号方式でセキュアなＩＰ電話を実現
　　盗聴防止ＩＰ電話機の開発について

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　株式会社ナカヨ通信機（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：秋山進）は、この度、次世代の通信手順「ＳＩＰ」に対応したＩＰ（インターネット・プロトコル）電話機に暗号通話機能を搭載した盗聴防止ＩＰ電話機を開発いたしました。

　近年、ADSLやFTTHを用いたインターネット常時接続サービスの利用拡大に伴い、無料通話・格安料金設定等、様々なメリットのあるＩＰ電話サービスが爆発的なスピードで普及し始めています。
　しかし、ＩＰ電話はインターネットというオープンな通信環境を利用することから、第三者による不正な情報取得等の危険も同時に存在します。
　そこで当社では、お客様に安心してＩＰ通話をご利用していただくために、暗号通話機能を搭載した盗聴防止ＩＰ電話機を開発いたしました。

　今回開発した盗聴防止ＩＰ電話機では、公開鍵方式の一つであるRSA暗号（※1）を利用した手順で秘密鍵方式の一つ、DES（※2）の暗号鍵を交換する、という二重の暗号方式をとっております。
当社の盗聴防止ＩＰ電話機ユーザ同士であれば、暗号モードで発信すると自動的に相手と暗号接続され、盗聴やなりすまし等の被害を防止することが可能となります。
また、当社のＩＰ電話機（DATAGATE IP Phone）及び、その他のＩＰ電話機との接続も可能です。（この場合、暗号はかかりません）

　今後、商用化に向けて、AES暗号の採用によるセキュリティ強化、操作の簡略化等、更なる改良を重ね、技術開発を進めてまいります。

　なお、盗聴防止ＩＰ電話機を本年10月7日～11日に幕張メッセにて開催される「CEATEC JAPAN2003」のナカヨ通信機ブースに出展する予定です。

※1　RSA暗号…公開鍵方式の一つ。公開鍵方式とは、対になる２つの鍵を使ってデータの暗号化・復号化を行なう暗号方式のことで、このRSA暗号を解読するには巨大な整数を素因数分解する必要があり、効率の良い暗号解読の方法はまだ見つかっていない。

※2　DES暗号…秘密鍵方式の一つ。暗号化と復号化に同じ鍵を用いる。このDES暗号は1977年にアメリカ政府標準技術局（NIST）によって連邦情報処理基準に採用された。

※3　AES暗号…秘密鍵方式の一つ。DESに代わる米国政府の次世代の標準暗号化方式。

■主な特長

１．デュアル暗号（RSA・DES）使用

　音声データの暗号化にはセッション鍵としてDES暗号を使用、このセッション鍵の交換にはRSA暗号を使用しています。このデュアル暗号方式により、高度な暗号化を実現、盗聴・なりすまし等の危険から通話を守ります。なお、暗号はソフト・ライブラリィの書き換えで様々な方式に対応予定です。

２．認証サーバ等の設備が不要

　当社の盗聴防止ＩＰ電話機同士であれば、認証サーバ等の設備を用意しなくても暗号通話を行なうことができます。

３．自動暗号モード接続

暗号モードを選択すれば、発信するだけで自動的に相手と暗号通話が可能です。

４．暗号・非暗号選択

暗号モード・非暗号モードを通話前に選択することができます。

■イメージ図

■仕様

項目	仕様概要
インタフェース	10Base-T/100Base-TX
呼制御プロトコル	ＳＩＰ
暗号方式	RSA,DES,AES(エンハンス)
外形寸法	約175(W)×238(D)×130(H)mm
質量	約0.9kg(ACアダプタ除く)
電源	AC100V±10V (50/60Hz) 専用ACアダプタによる

■お問い合わせ先

株式会社ナカヨ通信機　開発統括本部　商品企画室　大戸・塚本
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町24-4
TEL　０３－３４９６－１１４９　　FAX　０３－３４９６－２０８９

☆本ニュース・リリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。発表日以降に仕様などの情報が変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

デュアル暗号方式でセキュアなＩＰ電話を実現 盗聴防止 ＩＰ電話機の開発について

デュアル暗号方式でセキュアなＩＰ電話を実現
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